てんかん指導についてのご案内
てんかんは、脳の一部が一時的に「ショート(過剰な興奮)」を起こすことで、意識を失ったり、けいれんが出たりする病気です。乳幼児から高齢者まで誰にでも起こる可能性があり、脳のケガや病気が原因になることもあります。
1. なぜ「適切な治療」が必要なのですか?
てんかん患者さんの7〜8割は、適切な治療によって発作を抑え、普段通りの社会生活を送ることができます。
しかし、治療を怠り発作を繰り返すと、脳の機能が低下してしまう恐れがあります。脳にダメージが残らないよう、症状に合わせたお薬を正しく飲み続けることが何より大切です。
2. 「片頭痛」と「てんかん」の意外な関係
実は、片頭痛も「脳の異常な興奮」から起こる病気です。
片頭痛のサイン: 痛みだけでなく、光・音・においに敏感になるのは、脳が興奮している証拠です。
てんかん性片頭痛: 片頭痛を放置して脳の興奮が強まると、突然大きな異常放電が起こり、意識を失うことがあります。特に若年層や、長年適切な治療をしていない方に見られるため、注意が必要です。
3. 検査(脳波検査)の役割
脳波検査では、光や音などの刺激を与えて、脳に異常な波が出ないかを確認します。
1回の検査では異常が見つからないこともあり、何度か検査を行う場合があります。
検査結果に基づいて、お薬を調整したり、場合によっては減らしたりすることも可能です。
4. 「てんかん指導」の目的
最近、お薬を適切に飲んでいなかったことが原因で、運転中に意識を失い事故につながったケースが報道されました。
「てんかん指導」とは、こうした悲しい事故を防ぎ、皆さんが自動車の運転を含め、安全で快適な社会生活を送れるようにすることを目的としています。医師と患者様が一緒に、お薬の効果や検査結果、生活上の注意点を確認し合い、手を取り合って進めていくものです。
【医師からのお願い】
ご自身の判断でお薬を止めたり減らしたりせず、気になる体調の変化があればいつでもご相談ください。共に、安全な毎日を守っていきましょう。


